帝国の逆襲のアーヴィン・カーシュナーが二作目を監督。2以降は評判がすこぶる悪いロボコップだが、バーホーベン監督の良さは出来るだけ継承しつつ、より大味なハリウッド映画にシフトを変えてきたといったところで、二作目は大味になる昔のアメリカ映画の定番パターンのそれだった。思ったよりは悪くなかった。
1作目をものすごくリスペクトしているのは伝わった。前作と似たような演出や物語が多くて、インフラの民営化により企業が市政に介入したせいで、かえって市の治安が悪くなるという新自由主義に対する批判は変わらず存在していて、それをしっかりとストーリーに組み込んでいるのは好感触。オムニ社の社旗や警備員の服がまんまナチスなのもバーホーベンみたいでリスペクトしてる。
だが、全体的に大味なのには変わらず、またバーホーベンらしさのバイオレンスは抑えめになって魅力度は大分なくなっていた
ゴッサムシティレベルの治安の悪さとやりすぎな禁煙の取り締まりが最高に笑えた。