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ボーイ・ミーツ・ガールのRMのレビュー・感想・評価

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)
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カラックスの長編デビュー作、当時22歳、のちに『汚れた血』『ポンヌフの恋人』と続くアレックス三部作の一作目。これらの前情報を踏まえて振り返ると、本当にすごい😭と語彙喪失。

虚空を見つめて自分のために言ってるような台詞の数々とブツ切りだけど回しはじめたら長い場面展開に、観ている最中は頭の中ハテナだらけだったけど、ラストシーンに到達すると同時に肩透かし食らっての虚無と充足感。この感じはたしかにゴダール!と思って嬉しくなった。終盤、恋してるのに(してるから)相手の気持ちを確かめることも配慮することもなしに、一息に話して突っ走っていっちゃうところが本当によかった。欲に突き動かされている人を見るの好き。

バーに置いてあるゲームで時間つぶしてたら終電間に合わなくなった上に、ゲームオーバーになったときそのゲームの機械が地球人の悪口を言って(文言忘れた)先にいたおじさんが「なんて言い草だ」ってめちゃくちゃへこんでたのがおもしろかった。ミレーユが本当に綺麗で泣いちゃう。
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