クリストフォルー

セントラル・ステーションのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)
4.5
子どもが独りで彷徨ったり(「友だちのうちはどこ?」韓国映画「クロッシング」「LION/ライオン ~25年目のただいま~」)、集団で旅したり(「トラッシュ! -この街が輝く日まで-」「明日の空の向こうに」)する映画も多いが、大人を道連れにした映画もけっこうある。子どもが旅する必然性のためか、いずれも貧しい地域を背景にした作品が多いようだ。
子どもの描き方も大事だが、同行者となる大人の設定も、作品の成否を左右する。この「セントラル・ステーション」の独り身の中年女性ドーラも、一筋縄ではいかない多面性のあるキャラクターで、まるで子ども向けではないのだが、ただのお人好しではないからこそ、映画を支えるリアルな牽引力を持っていた。女寅さんと言うと怒られるかな。
クリストフォルー

クリストフォルー