明石です

乙女の祈りの明石ですのレビュー・感想・評価

乙女の祈り(1994年製作の映画)
3.4
2人の少女が「ママが血だらけなの!」と叫びながら画面に向け走ってくるところから物語が始まる、ニュージーランドのサイコホラー映画。主演は若き日のケイト・ウィンスレット。彼女のデビュー作ですね。

舞台は1954年。実際にクライストチャーチで起きた殺人事件をもとに作られている実話。「映画のもとになった戦慄の殺人事件」って本で読んだことがある気がします。

前半は少女2人がまるで双子のように仲を深めていく描写に割かれているのですが、特に気に入ったのはケイトウィンスレットじゃない方(!)の女の子の演技。明るくお喋り役のケイトに比べてセリフがかなり少ないのに、表情だけで何を考えているのかがよくよく伝わってきた。2人とも映画初出演なのに、、

またニュージーランドの風景、美しすぎないか。。なんというか日本と違って人口密度が低く、自然が自然のまま保たれている感じ。人の手が加えられていない自然の風景をたっぷりと堪能できました。ストーリー以外でこんなに満足できるとは…

ニュージーランドを舞台にした映画はおそらく初めて見たのですが、他にも見てみたいなあ。確か以前アルパチーノ主演の「インソムニア」を見たときも、アラスカ美しすぎい!!と思ったので、やはり自然の映像は目の保養になりますね。。

肝心のストーリーの方は予想してたほどはハマれなかった。なにしろ妄想が多すぎる笑。現実と妄想が織り交ぜてある作風は個人的にあんまり好きじゃないなと。「あ、これ妄想ね」と思うと、そのシーンだけなんか見る気なくします笑。妄想パートは自分にとってただ耐えるだけの退屈な時間なので、2時間の映画の中に30分以上退屈パートがあると思うとさすがにハマれない。

母親殺しに関しては、娘の方に同情してしまいました。自分の娘が女の子と仲良くしすぎることを不健全な関係だとケチつけて無理やり距離置かせようとするのはダメでしょう。思春期の子供にとっては友人関係が全てみたいなところあるし、娘にとって唯一無二の親友を奪うのはアカン…殺されるほどの罪かはわかませんが、まあ母親の方にも非はあるよねという。
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