菜緒都

沓掛時次郎 遊侠一匹の菜緒都のレビュー・感想・評価

沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)
3.8
いきなり「男はつらいよ」が始まってびっくりした。
やっぱり加藤さんの構図が見ててほんとおもしろいしかっこいい。
序盤の戦闘シーンでも画面を2層に分けてておーってなる。終盤でもやってたけど。
小舟で柿配る時のアングル初めて見た。景色も回っててすごいダイナミック。
あと、ところどころシーンの切り替えが早すぎてびびった。

ストーリー的には、「一宿一飯の恩」システムはほぼ賭けだなと思った。

キャラは細かい性格演出がところどころ光ってた気がする。

終盤は怒涛の加藤泰演出。ほんと見てて楽しい。
突拍子もない花びらからの、フィックスの加藤泰長回し。来たー!ってなった。
奥行きの使い方も堂に行ってる。
通りを挟んだ向こうの家にいる人たちにもちゃんと物語を与えているおばちゃんと夫のショットとかびびった。「用心棒」を思い出したけどなんかこっちの方がすごいと思った。
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