U-NEXTにて字幕鑑賞。
あらすじは1967年、香港
ベン、フランク、ポールの3人は幼馴染で10年来の親友同士でベンはジェーンと結婚を控えていた。
ベンの結婚式に必要な費用を調達したフランクはチンピラのリンゴに襲われてしまう
怒ったベンは早速お礼参りへ
しかし、勢いあまってベンはリンゴを殺してしまう
殺人罪に問われたベンは戦争下のベトナムへ逃亡するが…というもの。
混乱のベトナム戦争下、3人の友情が崩壊する陰鬱香港ノワール
ジョン・ウーは監督・脚本・製作も担当
OPからケンカ三昧
動作は案外ちゃんとしてた
ポール役レイ・チーホンは『男たちの挽歌』でシン役の方
更にクソ野郎になってた
ベトナムで出会う事になるフランスとのハーフで殺し屋ルーク役のサイモン・ヤムが色気ムンムンで超カッコ良い!!
ガンアクションは火薬量盛り盛りでジョン・ウー節全開!
犯罪組織のボスの店での中盤の銃撃戦はクライマックス級の盛り上がりを見せてくれる。
この時のベン、フランク、ルークの3人の覚悟を決め、銃を渡す時のくだりの目配せが男臭さに溢れてエグい
成り上がろうとした夢の果て…
野心に溢れ金に目がくらんだ裏切りにより3人の関係性が変わっていく様はとても悲しく心苦しい
米寄りのベトナム軍も子供達がいる学校でベトコンを処刑したり、軍資金調達?の為か宝石店を強襲したりとヤバい中、ベトコンに捕まってからの展開はめちゃくちゃキツい
凄惨な戦争の状況
銃を持った子供の遊び道具みたいな扱い
”捕虜を撃ち殺せ“と人殺しの強要
引き金を引く事にショックのあまり錯乱するフランクをとてもやないけど観てられない…
3人救出(捕虜となった米兵含む)ミッションは戦争映画級のドンパチ
銃弾を頭に喰らい残ったことで廃人同然となったフランクがドラッグ欲しさに殺しまでやるほどに堕ちた姿を見て、悲痛な叫びを上げるベン/トニー・レオンの演技も凄い
フランクの頭蓋骨を持って香港に帰ってきて、裏切り者ポールと決着をつけるクライマックスも熱い
怒りの感情を乗せたカーチェイス
ぶつけながら、銃をブッ放しながら派手な爆発あり
ワイワイキャッキャッやってたOPと重ねる演出は切なくニクい…
ようやくみたけど大傑作