ふじもと

アメリカン・サイコのふじもとのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベイトマンは本当に「ベイトマン」なのか?

外ヅラだけの人間関係の虚しさと異常さが入り混じっていて、今のSNS時代に似たものを感じる映画。

一番怖いなって思ったのは、ベイトマンが異常な告白をしているのに皆(婚約者すら)スルーする数場面。誰も彼自身の事を知ろうとしない、その無関心さ。
作中は肩書きや見た目、付き合ってる女…名刺一つで見栄の張り合いをしている…みたいな部分が目立つけど、更に気になるのは登場人物たちはびっくりするほど良く相手の名前を間違えること。

それは見栄と嫉妬でできた嘘くさい綺麗な外殻でしか相手を判断しないからで、名前や人柄なんてどうでも良い情報だっていうことなのかな。そういった部分がかなり強く出てて印象的だった。

ちゃんと「人」と向き合おうと思わせられた。また観たいな。