ひ

アメリカン・サイコのひのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
2.0
どこから狂っていたのか、否、初めから狂っていたのだろう。見ながら彼のどの部分が正気でそうでないのか考えていたのだけれど、現実と幻の狭間で漂うのが彼なのだ。うまく役割分担ができていたはずのコインの裏表がコントロールできなくなってしまった。表層化してはいけない部分が露呈した。言葉は相手と意思疎通を図るためのものだがそれで表現しきれないこともあるのだ。パトリックの内面は誰にも理解できない。彼を知ることは誰にもかなわない。彼は彼にしか理解し得ない。
こういう映画を滅多に見ないので非常に難解だった。というか身につまされる部分もあり見てて苦しかった…

【追記】
思い返せばこの映画、シュールレアリスムの極みですね。そういう意味では素晴らしい作品かも。
ひ