みあせぶ

アメリカン・サイコのみあせぶのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
4.3
自己分析


このサイコパス、
自己を客観視できるから怖いんです。

ただ挙動不審で狂ってる人間より、
表と裏の顔がちゃんと確立されていて、自分がやってる事が常識を逸脱しているって分かってるのに止められない…それが一番怖い。

クリスチャン・ベールはそのサイコパスを完璧に演じている。
表の顔は裕福で優しそうなイケメン…だけどね。
裏はアウトーーーーー!

後半に出てくる“ノート”がやばい。あんな落書きを仕事中にするのか…?血に飢えすぎてる。

人殺しの欲だけで、ほかの欲望が一切ない。部屋はシンプルで統一感すらある。完璧すぎるから“怪しい”。自分を鍛えてるのも、しっかり自分をケアしているのも、自分にしか興味がないから。そのおかげで、誠実そうな表の顔がどんどん出来上がってく。

オノやナイフはもちろん、チェーンソーも出てきて凶器のオンパレード。殺し方もプロ級。そしてどんどん歯止めが効かなくなっていく様が映画としては面白い…

「ジョーカー」系のサイコパスを描いた作品が好きな人には特に勧めたい。クリスチャン・ベールの演技力目当てで見るのもよし。
なかなか人には勧めにくいジャンルだけど…かなりオススメしたい!笑
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