イチロヲ

網走番外地 決斗零下30度のイチロヲのレビュー・感想・評価

網走番外地 決斗零下30度(1967年製作の映画)
3.5
網走刑務所を出所した男(高倉健)が、汽車で知り合った幼女をノシャップの炭鉱町に送り届けようとする。高倉健主演の人気シリーズ第8弾。

網走時代の囚人仲間とひょんなところで再会しながら旅を続けるという、いつも通りのパターン。架空の炭鉱町を舞台にした群像劇がメインとなっており、ロケ場所はかつて下川町にあった下川鉱山の可能性あり。

例によって、安部徹演じる傍若無人な権力者が敵役として登場。子分(田崎潤)が主人公の愛馬を打擲するときのテンションが最高潮であり、悪者に「悪者なりの魅力」をもたせることの重要性を痛感させられる。

久しぶりに登場する丹波哲郎が存在感抜群だが、登場人物の遅疑逡巡が全面に出てくるシナリオ展開になっているため、悪い意味でダウナーな雰囲気に包まれている。
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