【詳述は、『座頭市二段斬り』欄で】若いのに、鑑賞本数(だけ?)日本一を自認する知人がこれから観に、と言うのを聞かねば見なかった作。その人は駄作の１本と判定したらしいが、感じるは圧巻·素晴しい、としか言えない旋風。’68という、旧く貧しいものと·人間の味わいがまだ残り、新しいものが目覚めさせての共闘が強まり、全てが揺らぎ交錯してた時代ゆえに生まれた秀作。安定した時代なら、無視か·非難の対象か、になると企画通らずかも。大映五人娘を続けて見たいとは特に欲しないが。水木は、若さと格と押し、申し分ないが、子供の時チョクチョク観てたんだな、と後で分かる。

もっと能天気でくだらない作品だと思い込んでたけど、熱いノリの真面目さにびっくりした。いろいろあるなあ弓削作品。是好が菅井きんに「座布団ネコ」って言われてたのよかった。毎日風呂で五つの誓いを立てる4人組、次々脱落していくもひとりでまたやっていく不屈の女子高生・水木正子の前に新人・南美川洋子が現れるラストまで熱い。長谷川待子も素晴らしかった。

ここからたった30年で90年代末になって、バウンスkoGALS、ラブ&ポップ的なものに継承されるのすごすぎる