USK

キル・ビル Vol.2のUSKのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)
4.8
【ぶっ飛んだ展開】←これを楽しめる心がないと面白く感じれないかもしれない。タランティーノファンからしたら非常にたまらない一作。

今まで血みどろな会話劇を撮り続けてきたタランティーノだが、アクションの魅せ方がとんでもなく巧い。日本刀の魅せ方がいちいちかっこいい。これだけでも外国人からしたらたまらないのではないだろうか?ここまで日本刀を使ったアクションがかっこいい作品は日本にもないだろう。

また『Vol.1』では隠され続けていたビルが普通に登場する。しかしとんでもないほど魅力的な悪役に作られててたまらないほどかっこいい。

前作とはテイストが違い『Vol.2』は血みどろな展開は少なくビルとの異常なラブストーリーを描いている。

『Vol.1』・・・時代劇・ヤクザへの憧れ。
『Vol.2』・・・カンフー映画への憧れ。

タランティーノの観てる映画の幅広さは凄い。
『レザボアドッグス』『パルプフィクション』アメリカンな映画
『ジャッキーブラウン』ブラックムービー
『デスプルーフ』超B級映画
『イングロリアスバスターズ』ナチスドイツ映画
『ジャンゴ』マカロニサラダウエスタン
『ヘイトフルエイト』密室スリラー

どれも緻密に作られているところを観ると、映画に対する憧れや愛情がかなり深いんだろう。

『キルビルVol.3』は本作からちょうど10年後のストリーになるらしいのですが、悪役はどうなるのか?主人公はもしや『Vol.1』の序盤ででてきた黒人女な娘?バイオレンスアニメ映画になるのでは?どうなるか非常に楽しみです。
USK

USK