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ロッキー2の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ロッキー2(1979年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
ロッキーは世界ヘビー級王者のアポロとの試合で一躍人気者になるが、目を負傷してボクシングを医師から止められる。ロッキーはエイドリアンと結婚するも、他の仕事が見つからず行き場を失う。一方、アポロはロッキーとの再戦を実現するためにロッキーへの挑発を繰り返す。

◆感想◆
前作「ロッキー」(1976年)の続編であり、内容も続いているため、前作を観ておいた方が楽しめる作品となっています。

ロッキー(シルベスター・スタローン)と世界王者のアポロ(カール・ウェザーズ)の試合終了後からストーリーが始まり、ロッキーのストーリーを中心に描きながらも、アポロのストーリーも並行して描かれて、より両者の背景や心情が分かるようになっていました。

ロッキーはエイドリアンと結婚し、有頂天になるのですが、そこからロッキーがボクシング以外にできることがないことを理解していく展開になっていて、観ていてロッキーが可哀そうになりました。そして、エイドリアンからはボクシングから手を引くことを願われており、ロッキーは八方ふさがりになります。

アポロはロッキーとの試合で世間から敗者の扱いをされ、屈辱にまみれます。アポロは手段を選ばずロッキーを再戦の場に持ち込もうとしており、彼の屈辱感が尋常でなかったことが伝わってきました。

本作ではロッキーの練習シーンとともにアポロの練習シーンも描かれており、ロッキーの試合にかける思いもさることながら、アポロの必勝を期す思いも伝わってきて、心を揺れ動かすものがありました。

試合シーンは前作同様、白熱した戦いとなっていて、カッコ良かったですが、目の負傷の話があまり関係なくなっていて、本作でもロッキーの顔面がボコボコだったのでさすがに「もう少し防御しようよ」と思ってしまいました。

本作では一時的な幸せからどん底に落ちるロッキーの姿が人間臭く、ボクシングしかないことを確認するストーリーとして面白かったです。

鑑賞日:2024年12月1日
鑑賞方法:U-NEXT
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