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灼熱の肌のBONのレビュー・感想・評価

灼熱の肌(2011年製作の映画)
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フィリップ・ガレル大好きなのに何故か見逃していました。第68回ベネチア国際映画祭コンペティション部門上映作品。

本作は監督の友人である画家の人生をベースにしており、2組のカップルがローマでひと夏を過ごす屈折した愛の物語。

画家のフレデリックと女優のアンジェル。フィリップ・ガレルの息子である美男子ルイ・ガレルと、イタリアの宝石・魔性の女優モニカ・ベルッチという2人が華々しいカップルを演じる。

2人は富も名声も手に入れつつあり、成功していても明らかに幸せではなく破綻していく生活と愛の渇き。日常の中に潜む感情の揺れを、ガレルの目から見つめられた静かで激しい作品。ベルッチが奔放で豊満でとにかく美しい。

愛の継続の難しさと胸が焼けつくような痛みを伴う不毛な愛の作品だった。
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