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雨月物語のBONのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
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ワンシーンワンカットとショットの力強さは今見ても全く古臭くなくて、戦乱の荒廃した地と幽玄妖美な幻想世界の対比に惚れ惚れしてしまう。

説教臭さが鼻につくのは欲望の醜さという普遍的なテーマにまんまと大金を稼ぎたいという心が反抗しているのだと分かって自分にそんな思いが飛び出てきたことに驚いた。

田中絹代の高潔さと京マチ子の人間離れした美しさには頭が下がる。
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