灼熱の肌の作品情報・感想・評価

「灼熱の肌」に投稿された感想・評価

Tyga

Tygaの感想・評価

3.5
自分勝手に見えようが、それが恋愛だと言わんばかりの映画だった。

中盤のモニカ・ベルッチのダンスシーンに対するルイ・ガレルの感想がそりゃないぜ、って感じで、すごい印象深い。

この映画自体がどこか現実のようであり、すべて夢のようである、宙吊りにされたもののように思えた。
koro

koroの感想・評価

3.7
フィリップガレル作品の人達ふられた時の闇が深いわ。
愛の残像より人数が増えたぶん恋愛論も深くなってる気がしたし、ルイガレルのクソ男加減が絶妙でした。面白かった!
愛の残像でよく見た、街でたまたま知り合いに会う的なご都合主義シーン健在。好きやわ。
このミニマリズムな画面空間から(必然)というものがこうも徹底的に奪われると、役者さん自身が演じる役柄と役者さん自身の肉体の隔たりに引き裂かれる際に表れる、役者さんの表情を捉える実験に立ち会っている錯覚にさえ陥りそうです。 フィリップ・ガレル「灼熱の肌」

眠りたいとき眠り、飲みたいときには飲む。食いたいときに食して。求めたいときに相手に寄り添う。そして描きたいときに絵筆をとる。常に貧しい義務感のなかで生きている私のような者には時として自堕落に見えるさまですが、自分自身を最大限に優位にたたせる登場人物たちの身勝手ぶりは相変わらず一切の同情を誘発せず、フィリップ・ガレルの法則性さえ感じられる乾きっぷりです。

要約すれば余りに無自覚かつ乾いた愛ゆえに自分とも相手とも調和しえないルイ・ガレルが前作「愛の残像」同様に喩えようのない感情に殺されてしまいます。

ですから実は失いたくない本心を自覚しながらもその最大限の優位の位置を譲る気などさらさらないエゴイストはひたすら攻撃的。
そもそも何のために攻撃に出るのか、心と肉体が互いの翻訳機能を不能にしてしまったかのように不明瞭のまま、やがてはジェローム・ロバールやセリーヌ・サレットさえもが無意識の攻撃に加担します。

本来なら「必然」という言葉が常に奪われたような出来事や行動の顛末など観ている私たちからすれば(映画の中の出来事となれば尚更)どうでもいいこと。
ですが風俗、心理、記号化も拒絶したガレルは未知の実験に立ち会うように、演じている四人の俳優と御自身の父モーリス・ガレルにさえ役柄と俳優本人との肉体の隔たりに引き裂かれるような表情をとても素晴らしく捉えているのです。
肉感的なモニカ・ビレッジに対して痩身なセリーヌをエリザベート役に配したり、。本来ならルイ・ガレルの母親役でも違和感ない筈のモニカを妻役に配しているのもそのためでしょうか?

この心理劇の衣を纏ったドキュメンタリックな活劇。次のユニークな「パリ、恋人たちの影」につながる過度的作品としても興味深い限りです。
otom

otomの感想・評価

4.2
選択の余地がある時代とない時代、選択の余地がある奴とない奴となかなか複雑な人間模様。そして不器用さにも色々と種類とタイミングがある。フィリップ•ガレル作品に割とお馴染みジョン•ケイルのサントラと何やら横にデカいモニカ•ベルッチもセクシーで良かった。良作。
すー

すーの感想・評価

3.0
ルイ・ガレルに惹かれて。ルイ・ガレルの父であり名匠でもあるフィリップ・ガレルの作品に手をつけ始めた。

愛(amour)の価値観というのは難しい。けれど好きなのよね。そしてフランス男性っていうのはめそめそ泣いててもなんか許されちゃう愛らしさがある印象。ルイ・ガレルが泣いてたらそりゃなんだって許しちゃうもん。別れたくなくなっちゃうよ。この映画では別れちゃったけど笑。

セクシーではあるけど冒頭のあれいる?
ストーリーもだけど、この映画自身が、
優しく包み込んでくれたと思ったら、突き放してくるもんだから、、、心が痛いですよ…
さおり

さおりの感想・評価

4.0
ヴァンサン・マケーニュ…!

フランス人の自殺率が高い理由がわかるような。笑ってしまうくらい自分に正直な人たち。愛おしい。

悲観するルイ・ガレル、
踊るモニカ・ベルッチ、
ただただ美しい。

♫ Truth Begins/Dirty Pretty Things
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

3.1
モニカ・ベルッチが「Truth begins」に乗せて踊るダンスシーン、目に焼き付いて離れない。当時恐らく妊娠中であったであろうこの世のものとは思えないモニカの女体の美しさに目が釘付けに。ほぼフルコーラス、フロアでただ女や男と身を寄せ合って踊ってるだけのシーンなんだが、何故か目が離せず、やきもきしてしまうこの気持ち。直後のルイ・ガレルが上手く表現してくれた。片手に入るベスト・ダンスシーンです。
ミミ

ミミの感想・評価

3.5
ルイ・ガレルを追いかけて。7作品目☆
フィリップ・ガレル作品、2作目
ooospem

ooospemの感想・評価

4.1
愛の残像に続いてフィリップ・ガレル二作目。モノクロ、かつ超限定的な身内世界で展開する前作に比べカラー、四人ならぬ五角関係というあちらこちらに対角線が向かう構図の今作。個人的な嗜好では愛の残像がダントツ。冷徹な人物描写、空間演出によって鋭利な寒色トーンを想起させたモノクロにくらべこちらは意外と普通の色彩だったから。生活感ってやつ。いやでも愛の残像抜きであらためて観たら印象変わりそう。
とはいってもルイ・ガレルは相変わらず色っぽいし危なっかしいし、弱いのか強いのか優しいのか釣った魚に餌はやらないのか全く掴めないし、それとルイの周りの男の友情みたいなものの描き方が本当に好きだな。前者に共通する女性の趣味も好みかも。というか自分と似てるところあるんだと思う、ガレルの描く女性像と。フィリップ・ガレルは本当に人間に対する掘り下げ方が鋭い、今作は四人五人と絡み合ったからそれがよく分かった。あと最高なのは死や世間体に執着しないところ。愛とフィーリングが人生の全てだ。
はい、好き。
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