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街のあかりのatsushiのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
4.0
アキ・カウリスマキによる"敗者三部作"の第三作。

主人公はカウリスマキお馴染みの寡黙で人付き合いの苦手な男なのですが、出逢う人皆に"やぁ"と声掛ける所からはその裏腹な思いが垣間見えます。映画史上稀にみる、ひどく不幸な話であるのに、カウリスマキの手に掛かると、観ている私たちの心持ちも主人公同様にタフになってくる感じがします。

"犬のように忠実で馬鹿で女々しい男"と揶揄される主人公に自分を見る。そんな訳で、カウリスマキ作品では最も好きな作品かもしれません。

2024/01/29 1回目
【2024年37本目】
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