カウリスマキ監督の作品を幾つか見て、今回はこの映画を見る事になりました。特に順番等は考えませんでした。テキトーな選択です。
個人の感情を排して、淡々と、機械的に物事が進む。
どんどん闇に堕ちてゆく主人公のコイスティネン。彼の心情を表す具体的なセリフがない。
辛いとか 悲しいとか やってらんねーとか。
本当はそう思っていたとしても、愚痴らないし、人のせいにはしていない。
救いようがない内容に見えますが、ラストは そうでも無かった。
----------ここからネタバレ-------------
コイスティネンは、最後 行動に出たが、救いの神が手を差し伸べる。
少年とキッチンカーのお姉さん。
犬も来ていた。
差し伸べられた手に自分の手を合わせた。
以前は、刑務所内で手紙を読まずに破ったけれど 今回は違って 人の好意を受け入れたと言う事かな
ラストシーン以降のコイスティネンを考えると、不条理な世の中で 前途多難。でも今までも 目は死んでいなかったので、今度はなんとかなると思いたい。支える人もいるし。