針

大いなる西部の針のレビュー・感想・評価

大いなる西部(1958年製作の映画)
4.1
おそらくマカロニ・ウェスタンとは別の形でそれまでの西部劇を「批評」した作品で、その「批評」がちゃんとストーリー&シーンに乗っかって表現されてるので面白かったです。特に夜中の草原で、主人公(グレゴリー・ペック)と彼に反感を持つ牧童頭(チャールトン・ヘストン)が向かい合うシーンの説得力がすごくて圧巻でした。
ただ、西部の論理を批判するものが東部的理性であるところにはちょっとアメリカの限界みたいなものを感じたりもしました。それと序盤がやや冗長かなぁ。しかしそれを差し引いても面白い作品でした。おすすめ。
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