える

HOUSE ハウスのえるのネタバレレビュー・内容・結末

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

1977年製作の一応和製ホラーの走りと聞いて観たけど…。

主人公が”オシャレちゃん”と呼ばれてる風にしか聞こえなくて、そんな馬鹿な呼び名はないだろうと思ってたら途中で”おサエちゃん”って聞こえてやっぱりそうだ!おサエちゃんなんだと納得したら唐突に人物紹介始まって思いっきり”オシャレ”って出てきてまだ15分くらいしか経ってないけど付いて行けないかもと思った…。

映像についてもお化け屋敷のセット以外合成&合成で(今の感覚で言うと)いわゆるチープな特撮祭りなんだけど、憎めないというか飽きないというか、逆に現代のチープなホラーはCGでなんかグロい映像作っとけば怖がるだろみたいな手抜きを感じるんだけど、50年前はそういうわけにいかないから、なんとかして気味の悪い画を撮ろうっていう意欲が伝わってきて、あ〜がんばってるなぁと応援したくなった。

基本若い女の子しか画面に映らないんだけど、その子達も時代なのか、泊めてもらったお屋敷で料理したり掃除したり食器片付けたりお風呂炊いたり、各自できることを自主的にやるってとこがカルチャーショックだった。ちなみに一番家庭的だった僕の推しも無事死にました。

肝心のホラー要素については1秒も恐怖を感じる場面はなかった。結構スプラッターなんだけどそういうシーンもバレバレの合成なので全く怖くない。むしろギャグ。

ただ、女の子達が軒並み激し目に脱がされるので親とか関係の微妙な異性と一緒に観ると地獄。

総評して面白かった。映像技術の向上した現代だからこそ感じる特撮の妙というか、技師の汗と涙の結晶を味わうことができる。猫もずっとかわいい。ストーリー?あ、ストーリーも女の子と一緒に食べられました。
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