Maoryu

ガープの世界のMaoryuのレビュー・感想・評価

ガープの世界(1982年製作の映画)
3.9
母ジェニー(グレン・クローズ )と寝たきりの軍人とのセックスによって生まれたガープ(ロビン・ウィリアムズ)は、父親を求めつつも母に愛されて成長する。やがてガープは恋をし結婚し家族を持ち、ジェニーは小説を書き活動家となり、ともに波乱に満ちた人生を歩んでいく。

ジョン・アーヴィングの小説をジョージ・ロイ・ヒル監督が映像化した作品。
トニー・リチャードソン監督による「ホテル・ニューハンプシャー」に比べると、かなり普通の人間ドラマになっている。

それでも、大切な人に裏切られたり亡くしたり、人生が数々の奇蹟と悲劇にみまわれるストーリーはしっかりアーヴィングだ。
娼婦へのインタビューとか暴走トラックとか、悲劇に負けないくらいユーモアにも溢れてる。飛行機が突っ込んだ家は買いたくないけど。笑
そして、どんな終わり方でも人生は冒険で、素晴らしいものだというメッセージが伝わってくる。

特にこの作品では暴力、レイプ、銃という危険が人生に及ぼす影響が強調されてて、当時の社会情勢を映してるみたいだった。

若きグレン・クローズとロビン・ウィリアムズも素晴らしい。何より、最も逞しい体を持ち、みんなの癒しとなっていたジョン・リスゴーが最高だった。
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