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ガープの世界のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ガープの世界(1982年製作の映画)
3.3
現代アメリカ文学のベストセラー作家ジョン・アービングの代表作の1つ「ガープの世界」をジョージ・ロイ・ヒル監督が映画化。
主題曲は ビートルズ の"When I'm Sixty-four"。
原題:The World According to Garp
(1982、2時間16分)

第2次大戦中の1944年。子どもは欲しいが夫に縛られる人生はまっぴらだと考えていた看護師ジェニーは、病院に運ばれてきた瀕死の軍曹(テクニカル・サージェント)が勃起し続けているのを見て、一方的にペニスに股がり(レイプして)妊娠。生まれた男の子を"T・S・ガープ"と名付ける。
やがて成長したガープは、レスリングに夢中になり、恋するヘレンと結婚。作家になり幸せな家庭を築いていたが……。

「死ぬ前にしっかりと生きるのよ。人生は素敵な冒険よ」

~登場人物~
①主人公ガープと家族
・ガープ (ロビン・ウィリアムズ、子供時代はジェームズ・マッコール):主人公。父なしで育つ。子ども時代から空想世界に生き、やがて小説家になる。何冊目かで「エレン」という本を出す。
・恋人→妻、ヘレン・ホルム (メアリー・ベス・ハート):レスリングコーチの娘。教師になる。教え子と関係を持つ。
・幼子(長男)、ダンカン(ネイサン・バブコック)
・幼子(次男)、ウォルト(イアン・マクレガー)

②母と祖父母
・母、ジェニー・フィールズ (グレン・クローズ):「sexual suspect(性の容疑者)」という本を出版。時勢に乗りベストセラーとなり、女性解放運動の闘士と見なされる。
・祖父 ( ヒューム・クローニン)
・祖母( ジェシカ・タンディ)

③その他
・出版社社長、ジョン・ウルフ (ピーター・マイケル・ゴーツ)
・売春婦 (スージー・カーツ)
・フットボール選手から女性に性転換したロバータ・マルドゥーン (ジョン・リスゴー)
・エレン・ジェイムズ(アマンダ・プラマー ):12歳の時に強姦され、犯人に舌を切りとられる。
・「エレン・ジェームシャン」(エレン・ジェームズの事件に怒り、自主的に舌を切り取って抵抗する女性たち)の一人(カイウラニ・リー)
・女性州知事候補(ベット・ジョーン・ヘンリッツ)
・ガープの幼なじみ、クッシー(ジェニー・ライト):性に奔放な娘。
・その妹、プー(ブレンダ・カリン):後に「エレン・ジェームシャン」になる。
・ヘレンの教え子、マイケル・ミルトン(マーク・ソーパー):10代。
・マイケルの彼女、マージ(イヴ・ゴードン):10代。
・スピード狂(マシュー・カウルズ)

セックス、不倫、ウーマン・リブ、差別、暴力、家族愛など多彩なテーマが盛り込まれている。
夫は要らず子どもだけを欲しがった女グレン・クロースと父なしで育ったロビン・ウィリアムズ。2人の最後はどうなるのか?
をよく頭に入れ、
それをどう解釈したらよいか?
よく考えましょう。
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