あ

愛の狩人のあのレビュー・感想・評価

愛の狩人(1971年製作の映画)
3.7
正直なぜこの企画が通ったのか不思議なくらい話になっていませんが、監督が「卒業」のマイク・ニコルズということで、強引なトーンで持って行かれてしまいました。

ぼんやりと半分しか見えない車の夜景から、スーザンがヌルッと現れた長回しのファーストショットから非常に魅力的で、木立と街灯のディゾルブも官能的で素晴らしかったのですが、なんといっても背景の絞り方が非常に上手かったと思います。

ダンスホールでのジョナサンとサンディによるスーザンのパス回しや、ホワイトアウトからスケートリンクのボビーへの流れも全て、沢山の人間が背景と化し、まるで世界にはしょうもない男二人の性事情しかないようになっていて、しかもその流れが非常に滑らかで、こちらを捉えて離さないものがありました。

やはりこういうありえないことがさも当たり前に起こってる世界観は大好きです。

そしてラストのインド系お姉さんの手コキにはもう笑うしかありませんでした。チンコ目線のカメラなんかあるかいな普通笑
あ