教皇の遺体を乗せた霊柩車が襲撃される時、教皇への愛が教皇の遺体を守り、一方で教皇への憎しみが霊柩車を殴り壊そうとした精神の分裂のさせ方が衝撃的でした。
なだけに、割と史実をなぞっているだけだったのは惜しかったと思いました。ローマカトリックとユダヤの対立、ローマカトリックの犯した罪、イタリアの革命などよりも、子供は小さければ小さいほど、どこででも育ってしまう残酷さと、それでも微妙に残る家族への愛情に揺れるエドガルドの内面に焦点を当てて欲しかったです。
そうするとフィクションの方に大幅に傾いてしまいますが、あくまでタイトルは「エドガルド・モルターラ」なんですからね...
裁判のシーンなどはいらなかったと思います。元家政婦がらみのあれこれも。
あとめちゃくちゃCGが露骨なんで、流石に石像とか壁くらいは実写で頑張ろうよと思ってしまいました。