未体験ゾーンの映画たち 2025
10作品目
砂漠のまるで人の来ないようなダイナー
そこの店主は語りだす、
年2回5月1日と12月1日かならず人を待ってる男が来るという、その男は一冊のアルバムを置いていった。
そこには幸せだったころの写真がかざられている。
そして、その男は過去の自分だという。
ヤングな頃のゲーリー・オールドマン演じる
巡査部長ジャック・グリマルディは、FBIから得た情報をマフィアに売って荒稼ぎしている。例えばマファイを裏切って証言台に立とうとしている男がどこのホテルに匿われている、とか。
しかもこの男、アナベラ・シオラ扮する奥さん(美人)がいるにもかかわらず、ダイナーのウェイトレス(美人)と、逢瀬を重ねている。
要は女好きである。
この役を演じているゲーリー・オールドマンかなりニヤニヤしていて女好きまるだしである。
ある時、売った情報により警官までもが巻き込まれて殺される事件が発生。
マフィアとの伝言かがりの男からその殺し屋は危険だから、もし捕まったら処分したいから、匿われてる部屋を教えろと。
その危険な殺し屋こそ、レナ・オリン扮する
ロシア人の殺し屋モナ・デマルコフであります。
そのモナの護送を頼まれるジャック。
このときのモナの格好といったらもう、
赤い口紅にタイトなスーツに、スリットの入ったスカート、ガーターベルトのパンストにハイヒールというもう誘惑する気満々。
もちろん、その罠に秒でかかってしまうジャックだが、すぐにFBIが入ってきて半けつ丸だして追い出されてしまう。
このモナとの出会いこそがジャックの地獄行の始まり。
ジャズの調べに乗って悪女がジャックを絶望に引きずり込む様がみごと。
ジャックは、奥さんは、愛人は?
今作も『冷たい月を抱く女』同様三十年前の作品で全く知りませんでしたが、これが面白い。
奥さんに浮気を疑われたり、愛人からは三行半を突きつけられて、マフィアからは失敗の責任をとれと命の危険を迫られ、モナからは裏切りという名の甘い誘惑を突きつけられる。
事あるごとに、エッチな事しようとするたびに、ダメだとわかっていても、頭のなかでもう一人の自分が~と囁く。
いるいる、こうやついる。
女癖の悪さなんて男は皆こうだよね~って一般論化して誤魔化そうとするやつ。
お話しも二転三転するので目が離せない。
本当にジャックは生き延びて砂漠のダイナー
でくらしているのか?
それとも、それは幻想なのか?
今回、未体験ゾーンで公開されてる過去作どちらも面白かったのでまた来年もちよっとエッチなサスペンスとか期待しております。
何卒心お待ちしておりますのでよろしくお願い申し上げます。