映画館で見られた事にはとても感謝しています。家で見るのとはワケが違った。
相手をよく見たいと思うほどに直視が出来ず、大切に思うほどに逃げ出したくなる力学。これは弱さだと言えばそれまでなんだろうけど、誰しも呪いのように取り憑かれる病だとも思う。虚無や絶望ともまた違う、「パリ、テキサス」以外に表しようのないもの。
トラビスとジェーン、逃げ出していた2人が心に持っていたものは愛と呼びたい。もちろん完成してはいなかったけど、それでも呼びたいです。
自分にとって大切な映画だということが嫌というほど分かった。タイトルや風景、道具のモチーフには映画の魅力(というより重力?)の根拠が詰まっていた。