このレビューはネタバレを含みます
大昔にVHSで鑑賞。めちゃ刺さりライ・クーダーのサントラも買った。今回 午前十時の映画祭 でスクリーンで再見出来ることに心が踊ったが、今回は全く響かず。なんで?
覚えてるのトラビスが砂漠に不似合いなスーツでスーツに不似合いなキャップで放浪してるオープニングと赤いセーターのナスターシャ・キンスキーだけだったけど、2回目観ても一つも思い出したシーンはなく、初見のように観れたが。。
結局何の話かというと、おっさんが愛に溺れ(溺れたらあかん)、疑心暗鬼と嫉妬心で幸せな生活を自分で壊した。普通のおっさんが若いナスターシャ・キンスキーをゲトるとそら不釣り合いからの自信のなさでそうなるのも分かるわな。釣り合いの取れるところで手を打っとけやというお話。違う? ・・・あれ?、トラビスとは俺じゃないか?
ラストの対話は引き込まれる。吐露するまでマジックミラーと4年が必要だった。
同じレンタカーに拘る、靴を全部並べて日光浴はあれ自閉症であることを表してる?違う?
男の子が大変なのにいい子に育っていてよかったよ。頑張ってね。
壁のキンスキー側、アスベストが剥き出しだ。
「仲良くしていくために喧嘩する人は好き」ってあのちゃんが言ってたけど、そんな風に前向きにぶつかる姿勢がトラビスには欠けていたのではないかと思う。
(自分はそれでも喧嘩という姿勢をとるのは嫌だけど)
砂漠とライ・クーダーと覗き部屋抜きでは成立しない映画だった。次の ベルリン・天使の詩 も楽しみだ。
ナスターシャ・キンスキー。見事に美しい。