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楽聖ショパンのevenのレビュー・感想・評価

楽聖ショパン(1945年製作の映画)
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U-NEXTで観たい映画をまとめてた時に、たまたまこの作品を見つけて鑑賞。

ピアノを習っていた頃から、ショパンの曲が1番好きで、最期に弾いた曲も彼の夜想曲(遺作)だったから、鑑賞できてよかった。

事実に忠実に再現しているわけではないらしく、賛否両論があるが、個人的にはとても感動した。現役時代は、ショパンのノクターンを2作品弾いたことがあったけど、彼の生い立ちやどんな背景で育ってきたのかは知らなかった。(モーツァルトとベートーヴェンは、本を持ってたから知っていた) リストと深い親交があったというのも初めて知った。生まれた時にはポーランドが地図上から消されている時代で、革命がいつ起きるかわからない緊迫状況に居たということも映画を観て知った。(時代は分かっていたけど、ショパンとの結びつきはなかった)

祖国のために身を削ってまで、ピアノ曲を書き続け、ピアノツアーを行って、そのお金で仲間を釈放とした(映画の中では)。最後まで優しい人だった。何より、教授が温厚で優しくてお人好しで、とても素敵だった。最期は、教授とショパンが再会できてよかった。最後のシーンに、ドラクロワ出てきたのも驚いた。ああ、この時代かという感じで、偉人たちが生きてきた時代を知った。

映画内での曲は知ってるものだらけで楽しめたけど、亡くなるシーンは遺作が流れたら確実に涙が溢れてただろうな、という個人的見解もあるけど、久しぶりに心が動かされた作品だった。
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