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楽聖ショパンのScriabinのレビュー・感想・評価

楽聖ショパン(1945年製作の映画)
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ちょっとこれはいただけない。イデオロギッシュなのはまだいいとして、話をエルスナーとサンドの対立みたいに持っていくの嫌だなあ。絶対サンドそんな人じゃないでしょ。ヴァンプでありモンスターとしてのサンドは、単に新しい女性に対する恐怖の現れなのでは?こういう人間の対立に合わせるように、ショパンの曲を変なカテゴライズしてるのもやばい。作曲家ってそんな単純じゃないから。それにしても全然元気そうなショパン、途中まで仮病としか思えなかった。何にも増して、ショパンの名曲を雑編曲したのは許せない。冒涜です。

最初にドイツ版を見てしまって期待が高まっていたのもまずかった。パリのパノラマやノアンの屋敷の外観、マヨルカの廃墟を絵で描いていたのは良かった。
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