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座頭市あばれ凧のcatmanのレビュー・感想・評価

座頭市あばれ凧(1964年製作の映画)
5.0
1964年公開、シリーズ7作目。初期にあった好敵手に相対するヒリヒリする様な緊張感は薄れ大仰なチャンバラ感が増してるけど、観客を楽しませる要素が満載。いやぁホントに楽しい。勝新自身も絶好調。
池広一夫監督の演出が冴えていて映像的にも眼を見張るものが多い。多彩な殺陣のシーンのみならず座頭市らしいユーモラスなシーンも多く、大いに笑わされる。つんぼの花火職人・左ト全とめくらの座頭市を絡ませるのもエグくて吹いてしまうった。共演者のMVPは悪玉の”ども安”を演じる遠藤太津朗で、芝居も見た目にも実に良い味を出してます。分かりやすい脚本、オーケストレーションによる音楽もイイ。イチがダークヒーローである事をハッキリ印象付けるラストも見事。ブラボー!
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