お話探し

我れ暁に死すのお話探しのレビュー・感想・評価

我れ暁に死す(1939年製作の映画)
3.0
無実の罪・刑務所・男の友情・自由への渇望。
パッケージ裏のあらすじから好物のニオイがして鑑賞。
「ショーシャンクの空に」系譜のような1本でした。

昔の役者にあまり詳しくないのですが、主演二人の魅力が大きかったです。
ジョージ・ラフトのスカした二枚目ぶり(ちょっと中性的な目元がツボ)は、ジェームズ・ギャグニーのしかめ面と良いコントラストになっており、ギャグニーの方は後半、穴倉で精神的に疲弊しきった様子が見事でした。

1度の鑑賞では把握しきれませんでしたが、他の個性豊かな囚人達も皆魅力的です。ラストの暴動で死なずに済んだ男が最初に主人公にかけた言葉などは、些細だけれども見返したときに味わいがありました。

あえて言えばステイシーの持ちかけた計画にロスが無断で同僚を呼んだ件が、記者魂からとはいえ、そのせいでややこしい事になっちゃったんじゃん…と、思わなくもなかったです。

また、リンピー殺害の件は、真犯人が実はステイシーだったとしても、それはそれで面白い味わいになるのでは…? とも思いました。
(作中だとたまたま他の誰かが殺してくれたから、計画を実行に移せた事になってる…というのは野暮なツッコミでしょうが)
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