このFilmarksを始めて半年、Mark100本目に名画を。
昭和初期。映画人たちの文化と想い、周囲の人々のあたたかさ、渥美清さんをはじめ俳優さんたちの素晴らしさ、諸々が観客に降ってきました。傑作です。
映画撮影所系ストーリーでは、個人的にこれほど好きな邦画は初だと思います。
このシーンの有り無しが傑作だと思う理由に影響はしませんが…。
ちょうど本作に出会った月初の頃、映画に対して迷いが強い時期でした。
似た感じで迷っていた中井貴一さんの役が先輩に言われる台詞にグサっときました。
「どうしてもっと優しく映画を見ないんだ。どんな下らない映画でも可能性をもっているはずだぞ、信じろよ映画を、活動写真を。」
映画を信じるって何だろう?
睡眠不足解消をしようとサブスクも一旦解約し、他にも幾つかの原因があって映画へ色んな迷いがありました。
もちろん映画の良さは知っていますし、直近6年間は年200本以上見ていて映画を見るのは好きです。もっと前には寧ろ作るのをかじっていた時期さえ。
Filmarks感想レビューも、作品を厳しめに見てしまったものは投稿に至らず下書きに溜まっていまして、優しい映画の見方も分からない…。
グサッと痛いまま解決はしてくれませんけれど、何度も見たい素晴らしい作品『キネマの天地』でした。