悠真

マッチ売りの少女の悠真のレビュー・感想・評価

マッチ売りの少女(1928年製作の映画)
3.4
最初の全身が映るショットで「舞台を意識している」と感じさせた後に街を背景にした、これも舞台を意識しているような、独特なショットになる。この構図は初めて見るもので感動した。
古い映画だからか、全体的に舞台みたいなショットが多く感じた。

中盤からのマッチが消えてからのシーンはほとんど時間的に連続していたが、一箇所だけジャンプカットのようになっていた部分に、主人公の少女が夢中になっていて時間が早く過ぎていることを感じ、ジャンプカットの激的な効果を感じた。
その後の段々狂気的になってくるところがこの映画の一番の見所に感じた。2回だけ一瞬出てくるウサギのぬいぐるみみたいなものが良い演出になっている。

あと、死神のドクロがダサすぎる。
悠真

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