ノットステア

バグズ・ライフのノットステアのレビュー・感想・評価

バグズ・ライフ(1998年製作の映画)
4.2
○Disney+紹介文
小さな虫の世界で巻き起こる葉っばの下での大冒険の物語。アリたちの国をおびやかすバッタのホッパーたちから仲間を守るために、1匹の小さなアリ、フリックが"助っ人"を探す壮大な旅に出る。しかし、フリックが連れ帰ったのは、なんとサーカスの団員だった…。ホッパーたちを撃退するには仲間たちと一致団結し、知恵を絞って戦うしかない!



○町山智浩、春日太一著(2019)『町山智浩・春日太一の日本映画講義 時代劇編』河出書房新社
黒澤明自身が「戦争だ」と言っているため、『七人の侍』を基にした映画は『バグズ・ライフ』を除いて、どうしても政治的論争になる。(p.40)



○感想
友達と観た。
初めて観た。
小学生の頃かな。小説を読んだことがあるよーな、ないよーな。。。

ずっと面白かった。笑えるところも多い。

以下、ネタバレあり












フリックという主人公はアリからしたら異端児。コツコツと働く他のアリと違い、発明で食料の調達を効率良くしようと考えたり、外界へ出て行くことに不安を抱くこともない。

気になったのは、発明が得意なのに、バッタとの関係を発明で解決しようと思わなかったのかということ。途中で鳥の模型を作ってバッタを追い払おうとするけど、最初のアイデアは強い昆虫に助けてもらうことだった。鳥の模型を皆で作ったのは良かったし賢かったけど、フリックが自分の発明品で活躍するシーンがもう少しあっても良かったかな。

アリの巣のデザインも良かった。

バッタ族がアリ達から食料を貰う代わりに何からアリたちを守っていたのか、全くわからなかった。それがヤクザってやつか。それがみかじめ料ってやつか。



○好きなシーン
・灯りに吸い寄せられ焼け焦げるハエ。

・おもてなし中に子どもアリたちが描いた絵を見せるところ。イモムシが殺された絵を描いてて笑った。イモムシだけじゃなくサーカス団みんなビビりまくり。

・鳥との戦闘。気絶するテントウムシ。腹が挟まるイモムシ。笑いどころもあるし、スリルもあるし楽しめた。



○あらすじ
アリたちはコツコツと食料を集めている。主人公のフリックは自身の発明品で収穫量を増やそうとしている。だけどアッタ姫を植物で叩き倒しちゃう。頭はいいんだけどドジな主人公。
アリたちはバッタ族のホッパーたちを恐れている。ホッパーたちが来る。ホッパーたちへ渡す食料を一箇所に集め、アリたちは巣の中に逃げる。フリックも食料を置こうとするがドジって水の中に落としてしまう。
アリたちはこれまで食料を渡す代わりにバッタ族から襲われずに済んでいた。しかし今回はホッパーたちは食料が無いことに怒り、アリの巣の中へ入る。ホッパーはアリたちに最後の葉が落ちる前にもう一度来ると言う。それまでに2倍の食料を用意しろと言う。フリックはケンカを売っちゃう。
フリックは仲間たちに責められる。フリックは今なら水も少ないため遠くまで行けると考え、ホッパーたちから守ってくれる者を探そうと提案する。アリの仲間たちはフリックが村から離れれば順調に食料を集めることができると判断し歓迎する。フリックは仲間たちから応援されていると勘違いする。
フリックは村から出発。女王の娘でまだ幼いドット姫から見送られ、応援される。

虫たちのサーカス団。公演。客はハエたち。公演失敗。ノミの団長が燃える。団長は仲間をクビにする。
サーカス団を追われたメンバーたちが酒場で飲む。そこにフリックがやって来る。酒場で芸を披露していたサーカス団たちをヒーローだと勘違いする。サーカス団のメンバーは、自分たちに声をかけてきたフリックをスカウトの者だと勘違いする。

フリックとクビになったサービス団は村へ。アリの仲間たちは喜び、おもてなしをする。
サーカス団たちもフリックも勘違いに気づく。バッタと戦えないとビビるサーカス団。帰られては困るフリック。

サーカス団は密かに逃げる。追いかけるフリック。ドット姫がタンポポの綿毛で飛んで追いかける。サーカス団とフリックの前に鳥が現れる。逃げる。ドット姫が落ち、テントウムシがドット姫をキャッチするが鳥に狙われる。イモムシを囮にしたり蛾の模様で威嚇したりして逃げる。

フリックは戦わなくてもバッタたちを追い払う方法を思いつく。鳥の模型を作る。
アッタ姫とフリックは惹かれ合う。

バッタ族の多くはアリたちを襲うのをやめたい。しかしホッパーは襲うことを変えない。なぜなら、一匹のアリが自分に逆らおうとしたから。数で圧倒していることにアリが気づけば反乱されるだろう。徹底的にアリから徴収し、逆らう意志を潰さなければならない。

サーカス団の団長ノミが村にやって来る。自身が燃えた公演の評判がよく、その後観客が増えたらしい。サーカスを復活させるために仲間を呼び戻しに来た。それにより、アリの仲間たちはヒーローではなくではなくサーカス団のメンバーだったことを知る。
フリックは追放。サーカス団たちとともに村を出る。

バッタ族が村に現れる。食料が無いことに怒る。アリの子どもたちは隠れ家に隠れる。アリたちに眠ることなく収穫させ、最後に女王を殺すことに決める。それを聞いたドット姫は村の外へ出る。
落ち込む一行。村からドット姫が追いかけてくる。ドット姫の話を聞き、一行は村へと引き返す。ノミの団長を閉じ込めておく。

サーカス団たちがバッタ族の気を引く。その間にアリの子どもたちとフリックは模型の鳥の中へ。模型の鳥でバッタたちを追い返す。ノミの団長が出てくる。サーカス団の仲間を守るために模型の鳥に火を付ける。模型の鳥の中から出てくる子どもたち。それを見たホッパーは怒る。フリックがバッタにボコボコに殴られる。
フリックがホッパーに対して話をする。自分たちだけで生きてきたアリ。アリを頼らないと生きていけないバッタ。強いのはオレたちだ。それを聞き、アリの仲間が一致団結。バッタ族を追い払う。

ホッパーだけは戦闘する。フリックとアッタ姫はホッパーを誘い出す。大きな鳥の巣の前。ホッパーは鳥に捕まり、ヒナたちに食べられる。

サーカス団たちとの別れ。

エンドロール。『トイ・ストーリー』みたいにNG集。