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第三の男のnago19のネタバレレビュー・内容・結末

第三の男(1949年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

戦後のこんな状況のウィーンで撮影した映画。音楽と名前は知っていたけど、内容は全く知らず。愛した男が犯罪者になり死んだのに忘れられないでいる女性。その女性を愛してしまった男。そして戦後だからの犯罪。なんでも売れる、貴重な薬品だったら余計に。でもその罪はあまりにも大きい。親友だけれど病苦の中にいる子どもを見て許せないと思う。捕らえられる苦しみより死を。なんと真っ直ぐで分かりやすいストーリー。第三の男は死んだ看護助手なのかハリーなのか。ウィーンが4カ国の分割統治。知らなかった。訳の分からない言葉で大勢に追いかけられる地下下水道のシーン、ラストの墓地の落ち葉が舞う(葉っぱほとんど残ってないのに)真っ直ぐな道と2人の姿。1人残り煙草に火をつける余韻。名作と言われる作品の実力を見せつけられた。
自分で見たウィーンの姿を見つけようと思ったけれどオープニングのシュテファン寺院の遠景くらい。あとは彫刻とかも残ってるのかな。プラターは行けなかった。またウイーン行きたい。
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