歩葉戸路素

第三の男の歩葉戸路素のネタバレレビュー・内容・結末

第三の男(1949年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的にNo.1フィルムノワール映画!

前半のミステリー展開からの怒涛のサイコサスペンスな終盤への流れが凄すぎる
幼馴染の親友ハリーが不審な事故死したのを聞きウィーンまでやってくる主人公だが、現場の目撃者の証言が違うという王道推理展開!
ハリーの死体は二人の男によって担がれたと聞いていたが、他の証言者は『もう一人男がいて死体を担いでいた』と供述
その幽霊のような第三の男は実在するのか…?と真相を突き止めていく

人影を効果的に使った画が見事
夜道の戦後の瓦礫が残るウィーンを徘徊する〝幽霊〟というフィルムノワールのイメージを決定付ける演出が印象的
元々ドイツ表現主義の影響だと思うが上手く取り込んでいて〝娯楽映画〟に昇華しているのが素晴らしい
後半の観覧車での緊迫場面も凄い
観覧車から大衆をゴミを見るかのように見下ろす視点なのとか記憶に残る
ラストの地下水道での白黒コントラストを効かせた犯人との追跡も名シーン

ちなみに自分はDVD初鑑賞時、本編前に淀川さんのレビュー動画が流れて
一部始終全てネタバレを喰らったという哀しき過去がある…
淀川さんは悪くなくてDVD編集した人が何も考えて無さすぎだと思った
ネタバレレビューは本編後に入れて欲しいよ…
歩葉戸路素

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