はやし

第三の男のはやしのネタバレレビュー・内容・結末

第三の男(1949年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

パスポートの描写と言葉が通じない表現が繰り返されて、言語がパスポートの役割を持っているのではないかと想う。共通言語を持たない人は会話する資格もないと伝えている気がした。
助けてと言われたら助けようとして、撃てと言われたら撃つ。主人公の自分の無さが終始怖かったのだけれど、その分ラストの並木道のシーンで始めて自分だけの意思を見せたことと、その意思を無視されるところが印象に残った。
最初に映された観覧車が後半親友との対話で登場したり、ラストシーンは出会いのシーンと同じ構図だったり、演出も面白かった。こんなに見入る作品だと思っていなかったな。
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