谷口

月蝕の谷口のレビュー・感想・評価

月蝕(1956年製作の映画)
3.0
バーカウンターでの三橋達也と月丘夢路の距離感など凄く良いと思いきやダラダラ会話が続いて長いし、踊っている金子信雄と月丘夢路の靴が交差したのちに壁ドンとなるところもなかなか見応えがあるし、その他にも見ていて良いなと思える場面は多数あるけれど、どれも表層的な観は否めない。男三人の一人語りから始まる構成も「藪の中」に見せかけて全然違うし。『勝利者』はちゃんと面白かったと記憶しているけれど。ただいずれにせよ井上梅次と舛田利雄タッグによるこれら作品が日活ムードアクションを準備したことは間違いなく、映画全体に漂うムードは満点なので結果ヨシ。助監督神代辰巳
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