谷口

東京マダムと大阪夫人の谷口のレビュー・感想・評価

東京マダムと大阪夫人(1953年製作の映画)
5.0
天衣無縫の大傑作。皮肉とユーモア漲るカワシマ・スクリューボールの極地。アヒルのモチーフは言わずもがな、月丘夢路と水原真知子、芦川いづみと北原三枝の対比、高橋貞二が灯をつける部屋を見つめる芦川いづみ、失意のまま祭囃子に逆効果する芦川いづみのような映画的人間関係の美しさ。終盤に若干ダレる気もするが、登場人物たちが全編通して生き生きと動き回るということだけで十分。浪花千栄子の水着もある
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