シロ

息もできないのシロのレビュー・感想・評価

息もできない(2008年製作の映画)
4.1
2人に居場所はなくて、でも家族という呪縛から離れられなくて、その弱さをさらけ出さないように強い言葉を使う。母と妹を救えなかった鬱憤を晴らすかのように暴力しかない男。敵も見方も男も女も警察でさえも関係ない。ある意味借金取りは天職だ。でも甥っ子や姉を気にかけていて心根は優しい。2人は似たもの同士だ。口で罵りあいながらもお互いのことを必要としている。河原でのシーンは思わず涙が零れた。彼女がやっと居場所を見つけた時、弟が男の二の舞になることが頭を過ぎる。彼女の視線が忘れられない。
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