れこーど

息もできないのれこーどのレビュー・感想・評価

息もできない(2008年製作の映画)
4.8
韓国映画は当分いいかな、なんて思いかけたが、借りてたので鑑賞。そして、これには心を抉(えぐ)られました。

とにかく全編暴力です。めちゃくちゃ人を殴ってます。人を攻撃する事でしか人と接せられないサンフン(監督も兼任)と痴呆の父とニートの兄と生活する女子高生の交流の話。


出会った時に分かり合える『何か』を感じ取ったんでしょうか。

安っぽい伏線を回収する映画とは一線を画す、乾いた映画。人には薦めない映画。人の温かさに触れた瞬間の居心地の悪さ、そういう違和感を持った事のある方、偽善を嫌う方、いい子に育ってきてしまった方にオススメします。

今まで観た韓国映画では私は最高ポイントです。韓国の最高傑作ではないでしょうか。
私がまだまだ小さい人間なんだと思い知らされた。全てをのみ込める人に私はなりたい。自分の感性はまだまだ鈍いなとも思った。

こんな映画を作れる人が韓国にもいるんですね。羨ましい。

それでもオススメはしません。
れこーど

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