腹の底から憎める相手なんて そうそういないし
涙を流し捨てれる場所なんてのも そうそうない
人生の中で 本気で泣いて 本気で愛しく思える時間なんて
きっと数える間も無いくらいの ほんの刹那なんだろうし
だから人生はただ がむしゃらにつっ走って 大コケした挙句に 傷つけ合って 情けなくて笑えてくるくらい 滑稽なんだよなぁ
うわぁ 何年ぶり 何作ぶりだろう
こんなに何の遜色もなく こんなにも痛々しく ひたすらに真っ直ぐな映画観たのって
まったくヤン・イクチュンって人間は どれだけ"頑丈に脆く"て "純粋に穢れ"ているんだろうか…？
いや きっとどこまでも人間くさ過ぎるんだよ
でも なんでだろう
こんな腐りきった世界が
今日は少しだけ 美しく見えるのは…
