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息もできないのYSのレビュー・感想・評価

息もできない(2008年製作の映画)
3.7
2010/3/20
配給 ビターズ・エンド

ヤン・イクチュンの製作・監督・脚本・編集・主演作品。
チンピラのヤンと女子高生、キム・コッピの共闘。精神的な友情。
不器用で不幸な環境の連鎖の中でも、彼が生きてると思う存在意義は、甥の男の子や、その母親(義理の姉)、出会った女子高生に、仕事仲間の旧友、そして妹を殺した殺人犯の父親。
結局は自分の周りにいる人たち。

漢江の土手のシーンが印象的。
あれだけ憎んでいた父親に対して、彼を支えてたものは父親への恨み怒りだけじゃなかったのかなと思った。欲しかったのは愛情か?ああいう演出で表現するのが秀逸。

日本映画専門チャンネルで観て、ヤン・イクチュンナイトの舞台挨拶映像も一緒に放送してて、あゝ荒野の時の菅田将暉とのインタビューもそうだけど、ヤン・イクチュンは日本が好きで陽気で、そして才能ある表現者なんだと思った。
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