湯っ子

そして人生はつづくの湯っ子のレビュー・感想・評価

そして人生はつづく(1992年製作の映画)
4.0
地震で家や家族を失い、悲しみを心に秘めながらも、驚くほどみな達観しているように見え、悲壮感を感じない。「神のご意思」と誰もが口にし、互いに助け合う。がれきの街を出て、テントに暮らしていても、ワールドカップは見逃さない。
彼らの、生を全うする逞しさを感じた。

都会から車でやってきて、手伝いをするわけでもなく、話を聞いてまわる親子を、ごく自然に受け入れる人々のおおらかさに驚く。朝起きて日が暮れるまで、大人も子供もよく働くのは、地震が起きる前も後も同じなんだろうな。
湯っ子

湯っ子