大輔

そして人生はつづくの大輔のレビュー・感想・評価

そして人生はつづく(1992年製作の映画)
3.6
三部作の2つ目。
大地震のあとにあの少年の安否を尋ねるために少年の街に向かう監督親子のロードムービー。
地震のあとでも淡々と強く生きる市民が描かれます。

あんな地震の後でもテレビを見るのかい?
ワールドカップは4年に一度だからね。

通信手段も限られた中で隣町のことなんか知るかよってな迷惑そうなやり取りもありつつも、穏やかな空気の中でやるべきことをやり続ける人の強さを感じます。

悲劇でもなく美談を見せつけるわけでもなく、とてもリアリティを感じる街と人。おじいさん役をしたおじいさんの愚痴に対する回答なのかな。

最後のジグザグの急坂を登るシーン。助けられて助けて、日が暮れていくシーンはとても気持ちいいノスタルジー。
美しい映画でしたです
大輔

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