にゃもす

そして人生はつづくのにゃもすのネタバレレビュー・内容・結末

そして人生はつづく(1992年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「オリーブの林をぬけて」、「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」の順で観た。地震後に1部に出た少年アハマッドを探す旅。
被災地の復興の為、皆で工事している場面にはたくましさを感じる。インタビューをすると身内を亡くしている方が多いが、生きていく為に前を向いた発言をしている。

映画のドキュメンタリー的場面、実際に被災した方に向けたインタビューなのだとしたら、辛いような内容だったが、自然な演出が多い為、これがセリフなのか本当なのかは分からない。

1部で出た、歩くのが遅いおじいさんは、腰が曲がっておらず、ヨレヨレでは無かった。
家が地震で壊れたが、監督の演出で私の家はここだと言う。

ホセインも出ていた。ホセインはあの場面だけだと清潔な服を着ていて、髪が整い、髭が剃られている。3部の映画撮影のシーン。ここだけだと、まるで違った人に見える。
演出によって、人の印象は大きく変わってしまうと感じた。
映画で観せられている真実とは何だろう?
切り取り方でどのようにも描ける。

被災して倒壊した家や、大きく地割れした道は本当の風景だと思って観た。
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