逢坂剛さん&川本三郎さんの共著「さらば愛しきサスペンス映画」でも本作は語られておらず、
川本三郎さんの著書「美女ありき~懐かしの外国映画 女優編」でも紹介されていないロレッタ・ヤング主演であり、
知名度の低い映画である。
これまでなかなか観られなかった映画ではあるが、観てみると、やはり知名度低いのも已む無し…という気がする映画だった😅
サスペンス映画かと思って観てみたら、どこか中途半端感が残る作品だった。
「何故、中途半端に見えたのか?」の要因はアチコチに見られるが、襲われたから自己防衛で殺しちゃった…という件が省略し過ぎの感あり。
この映画は1949年のアメリカ映画(日本公開も同年11月)なのでヘイズコードを考慮したのかも知れないが、本作以外でヘイズコードをものともせずに迫力あるシーンを描いている映画も多数あるので、ちょっと残念(^_^;
物語は、大学で心理学を教えている女性教授(ロレッタ・ヤング)が、彼女のストーカー男子学生を殺してしまったが、自己防衛。その男子学生の後見人としてやって来た弁護士(ロバート・カミングス)が女性教授に惚れて、相思相愛となっていく。しかし、彼女には自己防衛であっても殺人の罪の意識が……といったもの。
邦題にもなっている『美しき被告』=ロレッタ・ヤングが、個人的には、あまり美しく見えなかった…(^^;
しかし、劇中では、弁護士も警察署員も「綺麗」と言う。
このあたりは、主観的な感覚なので何とも言えない。