es

ダブル・ジョパディーのesのネタバレレビュー・内容・結末

ダブル・ジョパディー(1999年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

二重処罰の禁止を利用した作品だが、法律的には色々誤りがある。ただ、刑務所内で聞いた話を信じて主人公が行動するきっかけとして使われているので、事実誤認があってもおかしくはない。

アガサ・クリスティの『検察側の証人』方向のアプローチではなく、『逃亡者』方向の復讐劇に進んでいく。個人的にはミステリ要素が強い方が好きだが、1990年代のフェミニズムの流れを鑑みると女性が主体的に行動していく物語の方が必要とされていたのかもしれない。それでも明らかに主演のアシュレイ・ジャッドよりもトミー・リー・ジョーンズが最初にクレジットされている辺りに当時の業界の格差を感じる。

夫であるニックのキャラクター設定がふわふわしており、言動にキャラクターとしての一貫性がなく説得力があまりないのが気になった。主人公にして欲しい行動を取らせる為に作られたキャラクターという印象を受ける。復讐劇としては重要な役割なので、そこは緻密な設定を作って欲しかった。
es

es