ガス・ヴァン・サント監督の長編第1作目。監督のホームグランドであるポートランドが舞台。
社会の底辺に生きる人々の溜まり場になっている食品店で働くウォルトが、メキシコ人の不法滞在者ジョニーに恋をする。
この街に生きる若者たちが、瑞々しく初々しさを感じるタッチで描かれています。
ジョニー達が無邪気に笑いじゃれ合う姿を見ていると、厳しい現実が待ちうけていることを忘れそうになる。
人生が交錯することのない者たちが出会い、そしてまた別々の道を歩んでいく。
マラノーチェ(最悪の夜)が訪れても、必ず夜明けはきて新たな一日が始まる。
淡々とした受け止め方が余韻を残す。
うまく言えないけど感覚的に好きなんだと思う。
すべての出来事が、街の景色の一部であり、彼らを通して街の息遣いを感じる作品でした。