れいん

ファイト・クラブのれいんのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.0
『思い込み』『予想』などの自分の既成概念をボッコボコにぶっ壊してくれました。
ブラッド・ピットといったらって雑誌のスクリーンで一位を獲得するほどの映画だし有名だけど、実は観たことなかったので。

①主人公はブラッド・ピットだろ?
②地下格闘議場ものか?
③ボクシング展開かなにか?

全て自分の頭が作り出した思い込み!冒頭始まった段階で、あれ?ブラピは?誰?主人公がブラピじゃなくて、一人語り長っ!て感じで戸惑ってたらワケわからないのにどんどん進んでいってすっごいおもしろい!てわけじゃないのに、ストーリーと画面の汚さに引き込まれていって頭の中と心のどっかがグチャってなりました。つまり、掻き乱されました。今、思い出したみても訳わかんねぇなってなるのに、とんでもねぇ映画を観ちまったなっていう気持ちがあります。私は今までキラキラしたキレイなブラピしか知らないままだったんだな……ってちょっと落ち込みます笑 この映画のブラピは薄汚くて野蛮でブッ飛んでてセクシーで、もしかしたら本来のブラピはこちらなのでは?と思わされるほどの衝撃。
ヘレナボナムカーターって大竹しのぶさんに似てるなーっていつも思ってて、ちっとも美人でないのになんで人気あんの?とか思ってたしこの映画でも変人極まってたけど謎な魅力がありました。なんか可愛く見えてくるんだよな。
冒頭のサブリミナル効果の人物が一瞬移り込むシーンから、この映画なんか変だなと思ってたら本当に変だった。終始、変だった。あんな会社員いたら嫌だし、思い起こしたら到底ヤバい奴な主人公でこれを踏まえてもう一回観たら絶対に面白いだろうなと思いました。確かに、名前を呼んでなくてテネットと同じ手法ですね。殴りあいや流血、暴力表現、性表現、シモネタ、倫理や道徳に反する行為、それらのものが受け付けない人にはみてられないと思います。私はギリギリ観ていられました。あの汚い家が無理……ってなりました。あと脂肪。心から軽蔑してしまう感じの汚さがあります。好きな人には刺さる表現ではありますが。

最後、で?結局なに?なんなの?ってなるけどビルがぶっ壊れていく中、手を繋ぎ合うシーンでもうそんな細かいことは良いか!ってなるので観て良かったです!
ち○このシーン、一時停止してちゃんと確認しました。あの一瞬でもこれ映画館の大画面で観たらすごいだろうな!モザイク無し、キレイなものでしたよ。
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